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律法の呪いからの救い



 この世界が聖書の神によって創造されたことは、ユダヤ人の歴史を見ると明らかです。

 聖書において預言されているように、ユダヤ人は神の戒めにしたがったときに祝福され、逆らったときにのろわれました。

 聖書の列王記や歴代誌には、律法を守った時代にユダヤ人は繁栄し、破った時代にのろわれて、最後には捕囚にまであったと述べられています。

 紀元70年のユダヤ戦争において、ユダヤ人は世界に散らされて国家は崩壊しましたが、それは、イエスが預言したとおりでした。

 ユダヤ国家滅亡の原因は、ユダヤ人が預言者とキリストを拒み、彼らを殺害したことにあります。

 「ああ、エルサレム、エルサレム。預言者たちを殺し、自分に遣わされた人たち石で打つ者。わたしはめんどりがひなを翼の下に集めるように、あなたの子らを幾たび集めようとしたことか。それなのに、あなたがたはそれを好まなかった。見なさい。あなたがたの家は荒れ果てたままに残される。」(マタイ23・37)

 ユダヤ人は、神と契約を結びました。

 この契約において、ユダヤ人は、律法を守ることが命じられています。

 もしこの契約の法を守れば、神はユダヤ人を祝福し、もし破ればユダヤ人を祝福せず、様々なのろいを与えると。

 「もしあなたが、あなたの神、主の御声によく聞き従い、私が、きょう、あなたに命じる主のすべての命令を守り行うなら、あなたの神、主は、地のすべての国々の上にあなたを高くあげられよう。あなたがあなたの神、主の御声に聞き従うので、次のすべての祝福があなたに臨み、あなたは祝福される。」(申命記28章1−2)

 「もしあなたが、あなたの神、主の御声に聞き従わず、私が、きょう、命じる主のすべての命令とおきてとを守り行わないなら、次のすべてののろいがあなたに臨み、あなたはのろわれる。」(申命記28・15)

 様々な分野におけるユダヤ人の成功の原因は、彼らが律法を守っていることにあります。彼らは、今日でも様々な律法を守ります。律法は、富と繁栄を獲得するための最も重要な手段であると彼らは信じています。

 しかし、同時に、彼らは契約の主であるイエス・キリストを拒んでいますので、それによって大きなのろいも被っているのです。

 もし彼らがイエス・キリストを信じるようになれば、彼らは大きな祝福を受けることになります。

 また、このことは、ユダヤ人以外の人々についても言えるのです。

 なぜならば、律法は、それを守るすべての人々を祝福する根拠であり、それを破るすべての人々をのろう根拠でもあるからです。

 「艱難と苦悩とは、ユダヤ人をはじめギリシャ人にも、悪を行うすべての者の上に下り、栄光と誉れと平和は、ユダヤ人をはじめギリシャ人にも、善を行うすべての者の上にあります。神にはえこひいきはないからです。」(ローマ2・10)

 「神は、ひとりひとりに、その人の行いに従って報いをお与えになります。忍耐をもって善を行い、栄光と誉れと不滅のものとを求める者には、永遠のいのちを与え、党派心を持ち、真理に従わないで不義に従う者には、怒りと憤りを下されるのです。」(ローマ2・8)

 ここにおいて、善悪の定義は、神の契約の規準に従っているか、否かです。

 「罪とは律法を破ることである。」(第1ヨハネ3・4)

 イエス・キリストは、人間の律法違反の刑罰を身代わりに受けて死にました。それゆえ、だれでもイエス・キリストを信じる者は、律法違反の刑罰を免れるのです。それゆえ、彼は、祝福と永遠のいのちを受けます。

 「主イエスは、私たちの罪のために死に渡され、私たちが義と認められるために、よみがえられた。」(ローマ4・25)

 「罪から来る報酬は死です。しかし、神の下さる賜物は、私たちの主キリスト・イエスにある永遠のいのちです。」(ローマ6・23)






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