(Q)「神が同性愛や人工中絶を行うなと言っている」とあなたが主張しても、無神論者が「神?何んですかそれ?」と答えれば、議論はその一言でおしまいになるでしょうね。
(A)もちろんおしまいです。前提が違うのですから。クリスチャンは「神は存在する。聖書は神の御言葉である。人間は神に従わなければならない。」という前提から出発します。しかし、無神論者は「神は存在しない。」という前提から出発するのです。お互いに、相手の前提はドグマであると考えています。
問題は、その前提をあらゆる問題や領域に徹底して適用できているか、という点にあります。どこかで妥協があれば、その人は必死になって自分の前提を守る努力をしなければなりません。でなければ、死んでしまいます。だから、無神論者を自認する人は、絶対に教会において結婚式をあげ、神に誓約をしてはならないのです。(*)百歩譲って誓約を認めるにしても、それではどのような理由で誓約をしたのか、を説明できなければなりません。教会で誓約するということは神存在を認めていることになるからです。「いや神はいないと思うけど、習慣として行っただけです。」というなら、それは、すでに個人的な問題になります。つまり、その人は三、四流の無神論者だ、ということです。
(*)それから、仏教徒に先祖供養をしてもらうとか、親族が死んだときに戒名をもらったり、元旦に神社に参拝したり、12月24日にクリスマスを祝ったり、お盆にお墓参りしたり、困ったときに「神様!」なんて祈ったりしてはならないのです!