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神の国の到来(1)



(Q)エルサレムの神殿が崩壊したことが神の国の到来を示すのでしょうか。でも現実を見て下さい。どこにも神の国はないではないですか。

(A)「神の国」とは、聖書が示している言葉においての神の国であって、私たちの空想に基づいて定義された「神の国」という言葉を用いたわけではありません。

 神の国を、最後の審判の次にやってくる永遠の世界という意味で、ならば、まだ来ていないと言わなければなりません。しかし、聖書において、神の国は、必ずしも永遠の世界のことを指しているわけではありません。

 イエスは、「わたしが、神の指によって悪霊どもを追い出しているのなら、神の国はあなたがたに来ているのです。」(ルカ11・20)と述べています。

また、「神の国は、あなたがたのただ中にあるのです。」(ルカ17・21)

とも言われています。

 神の国は、漸進的であると述べられています。

 「(神の国は)どのようなものと言えばよいでしょう。何にたとえたらよいでしょう。それはからし種のようなものです。地に蒔かれるときには、地に蒔かれる種の中で、一番小さいのですが、それが蒔かれると、生長してどんな野菜よりも大きくなり、大きな枝を張り、その陰に空の鳥が巣を作れるほどになります。」(マルコ4・30−32)

 現実を見ますと、神の国が到来しているのは明らかです。神は多くの国民をクリスチャンにしています。世界のいたるところに教会があり、聖書が翻訳されています。多くの人々が、教会において悪霊から解放されています。そして、この神の国の拡大は、歴史とともに成就しつつあるのです。

 神の国とは、キリストの王国です。キリストは、王になったと聖書に明らかにしるされているのですから、神の国はもうすでに始まっていると考えざるを得ません。

「神は、その全能の力をキリストのうちに働かせて、・・・天上においてご自分の右の座に着かせて、すべての支配、権威、権力、主権の上に、また、今の世ばかりでなく、次に来る世においてもとなえられる、すべての名の上に高く置かれました。」(エペソ1・20−22)




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