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神の地球奪回計画





 バビロンのネブカデネザル王はある晩夢を見ました。その夢は、神の地球奪回の道筋を予言しています。

 彼は、大きな像を見ました。頭は金で、胸と両腕は銀、腹とももは青銅、すねは一部が鉄、一部が粘土でした。

彼が見ているうちに、一つの石が人手によらずに切り出され、その像の鉄と粘土の足を打ち、これを打ち砕きました。そして、鉄も粘土も青銅も銀も金もみな砕けて、あとかたもなくなりました。そして、その像を打ちこわした石は大きな山となって全土に満ちました。(ダニエル2章)

 ダニエルは、王の夢を解きあかします。金の頭とはバビロン、銀の胸と青銅の腹は続いて起こる二つの帝国(メド・ペルシャとギリシャ)、鉄と粘土のすねは最後に現れる強大な世界帝国(ローマ)を指します。この最後の帝国の時に、神はメシアの王国を起こされます。「この王たちの時代に、天の神は一つの国を起こされます。その国は永遠に滅ぼされることがなく、その国は他の民に渡されず、かえってこれらの国々をことごとく打ち砕いて、絶滅してしまいます。しかし、この国は永遠に立ち続けます。」(ダニエル2・44)この預言のとおり、ローマ帝国の時代にイエス・キリストは現れ、復活の後昇天されて神の右の座に着座されました。



主イエスは、彼らにこう話されて後、天にあげられて神の右の座に着かれた。(マルコ16・19)



 神の右の座に着くという表現は、「主権者」となったことを意味します(マタイ28・18、使徒5・31)。つまり、イエス・キリストは昇天された時に、全世界の王になったのです。



わたしには天においても、地においても、いっさいの権威が与えられています。(マタイ28・18)



 そして、その像を打ちこわした石は大きな山となって全土に満ちました。」という預言は、キリストの王国が全世界に広がることを示しています。キリストは御国が前進することを次のように示しました。「天の御国は、からし種のようなものです。それを取って、畑に蒔くと、どんな種よりも小さいのですが、生長すると、どの野菜よりも大きくなり、空の鳥が来て、その枝に巣を作るほどの木になります。」(マタイ13・31ー32)また、「天の御国は、パン種のようなものです。女が、パン種を取って、3サトンの粉の中に入れると、全体がふくらんで来ます。」(マタイ13・33)

 ですから、「それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国民を弟子としなさい。」との命令は必ず実現するのです。全世界がキリストの弟子となります。そして、全世界の人々が神の御名を呼び、神を知る知識が世界中に溢れるようになります。「主を知ることが、海をおおう水のように、地を満たす・・・」(イザヤ11・9)

 そのとき、全世界は罪の結果としての呪いから解放されます。自然界は変わり、動物の性質も変わります。「荒野と砂漠は楽しみ、荒れ地は喜び、サフランのように花を咲かせる。・・・そのとき、盲人の目は開かれ、耳しいた者の耳はあけられる。そのとき、足なえは鹿のようにとびはね、おしの舌は喜び唱う。荒野に水がわき出し、荒れ地に川が流れるからだ。」(イザヤ35・1ー6)「狼は子羊とともに宿り、ひょうは子やぎとともに伏し、子牛、若獅子、肥えた家畜が共にいて、小さい子供がこれを追っていく。・・・」(イザヤ11・6ー8)地球全体がエデンの園のような状態に回復するのです。

 そして、全世界から戦争がなくなります。「彼らはその剣を鍬に、その槍をかまに打ち直し、国は国に向かって剣を上げず、二度と戦いのことを習わない。」(ミカ4・3)  歴史は神の勝利の方向に進んでいます。現代は、ヒューマニズムの時代です。神が人間に一時的反逆の機会を与えている時なのです。それは、自分の知恵によって歩むことがいかに悲惨な結果を生み出すかを示そうとしておられるからです。それゆえ、現在クリスチャンや教会は世界に対してそれほど強い影響を持っていません。しかし、神はある事件をきっかけにこの勝利の前進のスピードを加速されます。それは、一つの明瞭な事件を通してです。その事件とは、ユダヤ人の救いです。

 もともとイエス・キリストはユダヤ人の王としてやってきたのですが、ユダヤ人は心をかたくなにして彼を十字架につけました。その結果、ユダヤ人は神から刑罰を受けて、全世界に散らされました(ユダヤ戦争紀元70年)。神殿は破壊され、民族がちりぢりにされることは、聖書において「滅亡」の象徴的表現です。

 しかし、ユダヤ人は永遠に捨て置かれることはないと聖書は述べています。つまり、彼らは再び信仰を獲得するようになるのです。

  「こうして、イスラエルはみな救われる、ということです。こう書かれているとおりです『救う者がシオンから出て、ヤコブから不敬虔を取り払う。これこそ、彼らに与えたわたしの契約である。それは、わたしが彼らの罪を取り除く時である。』」(ローマ11・26)

 異邦人の救いの時期は、過去2000年続きました。異邦人の時期が満ちると、今度はユダヤ人に救いが及ぶことになります。



イスラエルの一部がかたくなになったのは異邦人の完成のなる時までである(ローマ11・25)



ユダヤ人が救われると、どのようなことが起こるでしょうか。素晴らしい祝福の時代が始まるのです。



もし彼らの違反が世界の富となり、彼らの失敗が異邦人の富となるのなら、彼らの完成は、それ以上の、どんなにかすばらしいものを、もたらすことでしょう。・・・もし彼らの捨てられることが世界の和解であるとしたら、彼らの受け入れられることは、死者の中から生き返ることでなくて何でしょう。(ローマ11・15)



 では、ユダヤ人が救われるのはいつのことになるのでしょうか。私は、その時期がそれほど遠くないと思っています。というのは、シオニズム運動の結果全世界からユダヤ人が祖国パレスチナの地に帰ってきているからです。先ほど言いましたように、聖書において、民族が散らされることは神の呪いを象徴していますが、民族が帰ってくることは祝福が再び降り注ぐことの象徴だからです。



もしあなたがたがなおも、わたしに聞かず、私に反抗して歩むならば、・・・私はあなたがたの町々を廃墟とし、あなたがたの聖所を荒れ果てさせる。・・・わたしはあなたがたを国々の間に散らし、剣を抜いてあなたがたのあとを追おう。」(レビ26・27ー33)

見よ。わたしは、わたしの怒りと、憤りと、激怒とをもって散らしたすべての国々から彼らを集め、この所に帰らせ、安らかに住まわせる。(エレミヤ32・37) 主は、・・・イスラエルの散らされた者を取り集め、ユダの追い散らされた者を地の四隅から集められる。(イザヤ11・12)



 物理的にユダヤ人がイスラエルに集まっていることは、霊的に彼らが回復することの準備なのです。現在彼らはイエス・キリストを蛇蠍のごとく嫌っています(例えば、数字の4は、その形の中に十字があるので、右端を取って書きます)。

 しかし、彼らは必ずイエス・キリストを救い主として、王として迎えるのです。



彼らは、福音によれば、あなたがたのゆえに、神に敵対している者ですが、選びによれば、先祖たちのゆえに、愛されている者なのです。・・・彼らも、今は不従順になっていますが、それは、あなたがたの受けたあわれみによって、今や、彼ら自身もあわれみを受けるためなのです。(ローマ11・28ー31)



 実際に、私の知人の教会には、ユダヤ人が大量に来ています。彼らは次第に福音を受け入れるようになるでしょう。そして、このことを祈っている人々が日本には多いのです。










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