悲劇の原因
(Q)人々が手前(民族、階級など)勝手な神を奉じていることにより幾多の悲劇が生じてきました。 ……僕には、それはどうも人間中心主義だったのではないか?と思えるのですね。
(A)手前勝手な神を信じていることによって多くの悲劇が生まれたことは事実です。しかし、それは神だけに限られることではなくて、手前勝手な思想・哲学・政策によっても悲劇は生まれたのです。よく、宗教戦争によってヨーロッパは荒廃した、だとか、ガリレオの裁判、十字軍などをあげて、だから、宗教は争いを起こすという浅薄な教えが学校で教えられているのですが、マルクス主義者が殺した数は、これらを合わせたものの何百倍、何千倍です。どうして、このような途方もない大量殺戮について教科書で教えられないのでしょうか。スターリンが粛正した人の数だけでも少なくとも4000万人だと言われています。カンボジアでポルポトによって殺されたのは、200万人。毛沢東によって粛正された人の数は、1億だとも言われています。その他、共産主義によって世界の様々な国々の人々が悲惨な状態に置かれました。
手前勝手な宗教を非難するなら、その手前勝手な宗教に殺されたキリストはどのように見るのでしょうか。彼も、自分たちの主権を侵すことを恐れた人々によって殺害されたのです。
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