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悲観的終末論−サタンの罠



 今日の教会を毒しているサタンの方法は、実に巧妙です。

   サタンは、けっして、「世界は神のものにはならない」とは言いません。

 「そうだ。最終的に全世界は神の支配下に入る。」と彼は言います。

 しかし、但し書きがつくのです。
 「ただし、この歴史においては、神は世界を支配しないぞ。」と。

 すなわち、「キリストの再臨があるまでは、クリスチャンはけっしてサタンに勝利することはできないし、この世界を神の世界に変革することはできない。」と言うのです。

 ここにサタンの天才があります。彼は、クリスチャンの骨の抜き方をよく知っています。

 「この歴史において、神の世界を作り出すことがない。」と信じれば、クリスチャンがサタンと戦うことはできなくなります。ただ、再臨を待っていればよい、ということになるのです。

 そこで、サタンはやりたい放題のことをやります。

 彼は不戦勝で勝つのです。

 しかし、聖書は、クリスチャンはこの地上において神の王国を拡大しなければならない、と命じているのです。つまり、この歴史の中において、戦いが存在する、と。

 「全世界に出ていってすべての国民を弟子としなさい。バプテスマを授け、わたしが命じたすべてのことを守るように教えなさい。」(マタイ28・20)

 戦争においてもっとも賢い方法は、敵の戦意をなくすることです。相手の国の中にスパイを送り込んで、「平和運動」や「反戦運動」を盛り上げればよいのです。

 今日の通俗再臨説は、このようなサタンの策略であり、多くの教会のクリスチャンの骨を抜き、戦意を喪失させています。クリスチャンは、この世においてただ再臨を待つ「他力本願」の依存心の強い弱虫になりさがっています。教会は、どんどん女性化しています。クリスチャンは、この世の学問や政治を鵜呑みにしています。神の法よりも、人間の法を重視しています。「それは聖書的かもしれないが、日本では通用しない。」などと言います。

 クリスチャンは日本人を変え、日本文化を変えるために召されたのであって、日本人にとって受け入れられるいわゆる「善人」になるために生きているのではありません。

 こちらが、「世の光」なのです。この世が「クリスチャンの光」なのではありません。クリスチャンこそが「世のリーダー」なのです。クリスチャンが、神から教えられた真理を、世界に伝えていく。そして、世界を、神の教えによって作り変えていくのです。

 聖書に現された神の御心だけがクリスチャンの指針になるべきであり、人間の知恵は、「サタンの教え」です。エバは、このような教えにだまされたのです。神の御言葉と矛盾するいかなる「良い教え」もサタンの教えであり、クリスチャンは絶対に排除すべきなのです。




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