無性生物から有性生物への進化?
性が一つしかなくて、自分の体が分裂して増えていく生物が、雌雄の交尾によって繁殖する生物に進化したと、教えられていますが、本当でしょうか。
繁殖という点から見れば、性が一つしかない生物のほうが、繁殖しやすいわけですから、わざわざ生殖が難しいものにならない方がよいわけです。
つまり、アメーバのような生き物の方が、簡単に増えていくことができるので、わざわざ性を持たない方がよいのです。
性を持つと、新しい遺伝子を獲得した個体は、同じ遺伝子を獲得した異性の個体を探して交尾しなければなりません。
例えば、糸を出さないクモが、糸を出す機能を獲得したとします(糸をつくる器官は非常に複雑なので、偶然に獲得するなんて信じられませんが)。すると、その糸を作り出す機能を発現させる遺伝子を獲得した個体は、同じ遺伝子を持った異性を探し出さなければなりません。
これは、大変困難なことです。どうやって、その変化した個体を探し出すのでしょうか。そして、本当に同じ遺伝子を偶然に持つ異性がいるのでしょうか。
同じ場所に、同じ時間に、そのような遺伝子を持つ異性のクモを発見して、交尾するのは奇跡と同じくらい困難です。
このような奇跡を無数に繰り返さなければ、今日の人間のような複雑な生物を生み出すことができないならば、とても45億年では、時間が足りません。
なぜならば、人間の遺伝子の塩基対は30億あるのです。遺伝子のわずかな変化の積み重ねにしても、わずかな変化の度に、同じように変化した異性を探さなければならないのです。
このことから考えても、性を持たない生物から性を持つ生物に進化したというのは、誤りであるということがわかります。
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